理事長 宇川 義一
理事長 松田 哲也
2024年4月に、日本ヒト脳機能マッピング学会と日本ヒト脳イメージング研究会がそれぞれの強みを活かし、発展的に合併して日本ヒト脳マッピング学会として新たなスタートを切りました。日本ヒト脳機能マッピング学会は1999年に発足し、脳波(EEG)・脳磁図(MEG)・機能的MRI(fMRI), 光トポグラフィー技術(NIRS)・経頭蓋磁気刺激(TMS)等による脳マッピング法を研究技術の主体とし、日本ヒト脳イメージング研究会はfMRI、陽電子放出断層撮影(PET)、MEGやコネクトーム研究を中心として2017年に発足した研究会です。両者の合併を通じて、幅広い分野における脳研究の発展を一層推進してまいります。
近年、脳の構造や機能を可視化する技術が飛躍的に進展し、多くの新たな知見が得られています。日本ヒト脳マッピング学会は、脳科学の発展を目指し、脳マッピング・イメージング技術の開発、これらの技術を用いた脳研究、人材育成に取り組んでおります。これにより、神経科学の研究や臨床応用がさらに進むことを期待しています。
学会の活動を通じて、研究者や医療従事者、学生の皆様と共に情報交換や共同研究の場を提供し、脳科学の発展に寄与したいと考えています。また、国際的な連携を強化し、世界中の研究者と共に新たな知見を創出することも重要な目標です。様々な委員会を設置することで運営体制の強化を進めています。また、学術大会もこれまで以上に充実したプログラムを企画するなどの取り組みを進めています。
今後も皆様のご支援を賜りながら、学会の活動をさらに充実させてまいります。脳科学の未来に向けて共に歩んでいきたいと考えておりますので、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
2024年4月1日